居酒屋は、安くて楽しめるということが最大のコンセプトで、若い人からお年寄りまでが利用する、今は巨大産業になっています。安くて楽しませるということが売りですから、仕入れ原価の低減や全国展開とか一括仕込みとかで、できるだけコストセーブし、薄利多売で顧客数やリピート客を増やすということが成功の道になっています。したがって、お酒などのアルコール飲料も、いきおいプライベートブランドを開発するとか、おつまみメニューもでできるだけ品数を多くしながらも、コスト高にならないように、大量仕入れで賄うというようになり、どこの居酒屋も目先のバラエティはあるものの、本質的には大差がないという具合になっています。この競争を繰り返している居酒屋産業の先行きは推して知るべしであり、新らしい顧客を開拓し、新しい展開を図るためには、一つのヒントがあります。

どの産業でも、お金を自由に使えるという点で注目しているのが主婦層ですが、居酒屋でも主婦層を取り込めれば、前途が大きく広がるはずです。主婦層は、わざわざ外に出かけた際に、自分が家庭で作っている料理などを口に運びたくないと思っています。家庭ではできない一味違ったものを食したいのです。サラリーマンが、会社の帰りに、ちょっと一杯という感じで、安酒や安いつまみで適当に酔えればいいという感覚とは違うということなのです。

ここを十分に認識して、主婦層が喜ぶアルコールやおつまみ、食事類を用意することは、新規顧客開拓につながります。結びに、主婦層は口コミ伝播が早いことも付け加えておきます。